立体駐車場はどの形式が良いか

立体駐車場には大きく分けて機械式と自走式の2種類があります。それぞれ長所と短所があるため利用する環境によって選ぶと良いですが、全体的には自走式の方がメリットが大きいです。機械式の立体駐車場の特徴は所定の位置に置いた車を機械で移動させる構造になっており、運転して運ぶための通路が不要になるので駐車効率が高くなります。ただし、1つの出入り口に対して複数の車を同時に動かせないので頻繁に入出庫のある駐車場で利用すると待ち時間が長くなるので適していません。

故障すると利用中の全ての車に影響してしまい、メンテナンスの費用も高い、法定耐用年数が短いので15年程度で建て替えが必要になるなどデメリットも多いです。集合住宅の場合、利用者が減ってもメンテナンス費用が変わらないことも問題になります。自走式の立体駐車場の特徴として、機械を使用せずに運転で駐車スペースまで移動させるので複雑性がありません。同時に複数の車の入出庫も可能なので、台数が多い場合でも待ち時間が長くなるのを防げます。

特別なメンテナンスをしなくても故障が頻発して使えなくなるようなことがないので維持費が安く、法定耐用年数も長いです。ただし、階層を移動するためにスロープを設置しなければならないため駐車台数は機械式よりも少なくなり、緩やかな勾配にできる幅を確保できないと建てることもできないことがデメリットです。集合住宅の場合は管理費や修繕費にも影響する要素であり、費用の問題から機械式の寿命が来たときに自走式に建て直すケースもあります。

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